私は20歳から30歳までの10年間の間に１日平均１箱を吸っていました。
銘柄は赤ラーク。10年間で100万以上の大金をタバコに注ぎ込んだわけです。

初めてタバコを吸ったのは20歳。当時大学生だった私はスポーツに青春を捧げていました。電車で大学まで通っていたので片道1時間半から2時間。手持ち無沙汰で待ち時間に時間を持て余していました。そんなときにタバコに出会ったのです。最初はなんかカッコいいし時間を潰せる。そんな安易な考えでタバコを吸い始めてしまいました。

 

そこから部活も引退して、社会人になっても10年間タバコをやめられずに、気づけば私も30才になっていました。

 

余談ですがお金がないという人はタバコ吸っている方が多いような気がします。喫煙者にはタバコは絶対的な存在（食事と一緒のようなもの）なのでタバコを止める発想にはまずなりません。実際私もそうでした。お金ないならまずはタバコやめなよと今となっては突っ込みたくなりますが・・

 
直接のやめるきっかけとなったのが子供が生まれたことです。これは人生でも大きな分岐点です。嫁も仕事を辞めるわけですから生活も苦しくなります。しかしそれでもしばらくは吸っていました。ダラダラ現実逃避していました。いままでと変わらずずっとそのままでいたい。その場で話を誤魔化しながらずっと吸い続けたい。でも喫煙に対する世間の風あたり年々強くなっています。そんなときにたまたま嫁の友達の喫煙者が遊びに来ていて、話を聞くとどうやらあのタバコをやめたというのです。しかもきっかけが本。え？？本で！！まあ疑っていました。

 

 

禁煙セラピー　読むだけで絶対やめられる　アレン・カー

 
有名ですよね！世界中で翻訳されているベストセラーです。これを読んでやめれたらしいのです。一応嫁の顔を立てるために借りました。何故か喫煙している時って禁煙できた人の言葉って嫌味に感じるというか当時少しイラついたのを覚えています。

 
それでもしばらくは借りっぱなしで置いてありましたが、あるとき読んでみました。これが大事です。まずは読まないと何も始まりません。きっかけは嫁が出産の里帰りで2ヶ月以上も自宅にいなかったので、これを機会にと奮起しました。本の内容はタバコは毒、麻薬と変わらない、逆に麻薬よりもタチが悪い、全世界が禁煙の方向に向かっている、最近の日本も例外ではない、お金の無駄、時間の無駄、健康を損なうなど嫌というほどタバコは悪だということを繰り返しています。

 

 

そんなありきたりな内容は正直あまり私の心に響きませんでした。しかし中には納得できる内容もありました。『喫煙者はタバコによってわざわざマイナスになった身体・精神的な欲求をまたタバコによって一時的に満たしているだけ』『非喫煙者はそれすらなく、ずっとプラスな身体と精神状態である』確かに。納得しました。

 

 

確かに吸ってる時は幸せです。一息つける感じ、区切りができる、かっこいい、喫煙所で他人と会話できる、リラックスできるなど。しかし考えてください。デメリットの方が遥かに多いです。お金、健康、時間、臭くなる、周りの迷惑など。わざわざ吸いたいがために喫煙所を探して１５分歩きまわったり、その度にコーヒー買ったり、家族や友達を待たせたり、副流煙で迷惑かけたり、歩きタバコをしたり、タバコを捨てたり（私はやっていません）特に迷惑なのは非喫煙者の嫁ですよね。家族で行ったディズニーランドでも行列を抜け出して一服されたり、お出かけの最中には中断を余儀なくされます。

 

 

そもそもなくてもいいリラックスを得るがためにタバコにお金出して、わざわざ臭くなって。喫茶店入ってお金使って、それが昔ならともかく肩身の狭くなるこのご時勢、しかもタバコ代も昔よりすごく高くなっているのに。まだ吸うんですか？本当は辞めたいんじゃないんでしょうか？ただきっかけがないんですよね。

 

 

最近だとアイコスなどオシャレな電子タバコの登場で周りへの迷惑は緩和されつつありますが、金額は普通のタバコと変わらずに成分もニコチンが含まれております。

 

 

だからとりあえず禁煙セラピーを読んでみましょう。騙されたと思って。なるべくなら一週間以内に集中して読んでください。

 

 

そしてやめてみてください。不思議とイライラしません。最初の三日が地獄とか言われていますがそれは禁煙の仕方が悪く無理やりやめているからです。私はこの本を読んで禁煙への理解があるので精神的に納得できています。３日どころか一週間、一ヶ月があっというまに過ぎます。個人的にはニコパッチとか禁煙外来などの効果は個人的にはあまり意味のないものに感じます。

 

 

現在は禁煙して２年が過ぎました。吸えるものなら吸いたいですが、もう二度と吸おうとは思いません。恐らくこの先続くタバコの害などの同情や憐れみの気持ちのほうが大きいからじゃないでしょうか。

 

 

辞める前に怖かったのはタバコに使っていた時間がなくなる事。そしたら仕事に耐えられないんじゃないかと怯えていました。全然そんなことはありませんでした。逆に仕事の効率が良くなってしまいました。確かに今だと大手企業に就職するのに喫煙者は自動的に落とされる時代になりました。そりゃそうですよね。タバコの時間も立派な休憩時間です。非喫煙者は損した気分になりますよね。この辺は企業側が公平であれば問題はありませんが、確実に仕事の効率は悪くなります。

 

 

ちなみにタバコをやめたら太るのは科学的には迷信です。それは禁煙の仕方が間違っているので、その反動が食欲に来ているだけです。私は同時にダイエットも成功しましたから問題は禁煙のやり方なのです。

 

 

咳も痰もなくなりました。朝のだるい感じもなくなりました。ご飯が美味しく感じるとかはありませんでしたが・・

長くなりましたが、本当はタバコなんてやめたいとみんな思ってるんです。それでも周りに流されたり、ダラダラ過ごしているうちに時間はすぎています。だからとりあえず本を読むことから始めましょう。